忙しさに追われて、体のいたるところにガタがきていることに気が付かない人も多いのではないでしょうか。
それは、普段起こる「腹痛」にも隠れているのです。
腹痛には様々な種類があることはご存知だと思いますが、中には体性痛といった痛みもあります。
腹痛が出てからかなり時間が経っている人の中には、たいしたことないだろうと思い放置している人も多いと思います。
こういった状態が続くと、体性痛となってしまうことがあるのです。
腹痛のひとつである体性痛とは、どのようなものなのでしょうか。
体性痛というのは、炎症が波及してしまうことで起こってしまう痛みです。
腹膜・横隔膜・腸間膜などが波及することで、痛みが現れていることになります。
体性痛は、鋭い痛みが、継続的に起こっている状態となります。
状態が悪化している場合には、痛みを感じる部分に手を当て、手を離すことで痛みが感じやすくなるでしょう。
こういった状態になっていれば急性腹症として手術となるケースもありますので、放置せず早めに治療を受けることが重要です。
腹痛が続いている人で歩いている時にも痛みを感じる場合には、炎症が進んでいる可能性がありますので注意がしましょう。
体性痛かどうかを確認する時は、お腹を手で圧迫した際、お腹周りが反射的に固くなるかどうか確認してみましょう。
固くなった場合は、筋性防御を起こしていることになります。
お腹周りを圧迫して手を離した時に痛みが出る場合は、反跳痛を起こしていることになります。
このように、腹痛の中には放置してしまうことで状態が悪化して炎症を起こしてしまい、体性痛を起こしてしまっていることもあります。
体性痛は、状態によっては緊急手術などが必要となる可能性もありますので、「たかが腹痛」などと考えずに、早めに医師に相談することが大切です。